いつも安川接骨院のブログをご覧いただき、ありがとうございます!東村山院院長の松本です!
先日、江戸川区軟式少年野球連盟主催の【野球肘検診】に江戸川病院スポーツ医学科のドクター、理学療法士の先生方のボランティアスタッフとしてスタッフで参加してきました。
この江戸川区の野球肘検診は今年で5回目となり、なんと検診参加者は500人を超えて過去最大の人数、ボランティアスタッフの先生方も100人以上集まる全国でも大規模な野球肘検診になっています。
【野球肘検診】とはどのようなものかというと、投球動作によって痛めることの多い肘のケガを超音波エコーや、色々な運動検査によってケガがあるかどうかをチェックし、症状がひどくなる前に医療機関にかかり、早期のスポーツ復帰ができるようにするものです。
なぜ、この検診が大切なのかというと野球肘には絶対に見過ごしてはいけない症状があるからです。
それが『離断性骨軟骨炎』という肘の外側を痛める野球肘です。
野球肘には内側と外側の2つの症状がありますが、成長期に注意しなければならないのが外側の野球肘です。内側は主に靱帯や筋肉を傷めるケガですが、ノースローで安静にすればしっかりと治ります。
しかし、外側の野球肘は成長過程の『軟骨』を痛めるケガなので、医療機関にかからないとキズが治りません。そして自覚症状を伴うことが少ないので、痛みを感じずにケガが進行してしまう恐れがあります。
そうなってしまうと最悪の場合は手術、野球を諦めないといけない場合もあるんです。
私も多くの野球少年たちを見てきましたが、痛くない選手や、ちょっとぐらいの痛みの子供たちがほとんどでした。
とにかくこのケガを防ぐためには『早期発見』が第一です!
実際にデータでも早期に発見が出来た場合、80~90%以上が手術をせずに運動に復帰できた研究もあり、しっかりと治るケガです。そのためにはエコーを用いた患部の検査と、体を上手に使えているかの運動機能チェックが大事になります。
特に肩・肩甲骨周りが硬かったり、股関節が硬い選手はフォームが崩れやすくなり、肘を痛める確率が格段に上がります。
チームの指導者に『投げ方がおかしい』『肘が下がっている』と言われた選手は要注意です。
ちなみに江戸川区では肘のケガで病院にかかった際の重症度が年々と減っているそうです。これは江戸川区のチーム全体が予防への意識が高まり、指導者・保護者・選手というチームのネットワークを作って子どもの体を守ることが出来ているためだと思います。
これは本当に素晴らしいことで、子供たちの身体を守れるのって近くの大人なんです。
子どもは野球をやりたい!試合に勝ちたい!っていう一心でやりますからね。周りの大人が子どもの身体を守ってあげるしかないんです。
少しづつでもこのような働きが全国に広がってくれればいいなと改めて検診活動を通して思いました。
今回この活動に参加する前日にyahoo!ニュースでも野球肘のついての記事が上がっていました。こちらも併せて見てみてください。親御さんや指導者の方は絶対に目を通しておいた方がいいです!!
当院でも野球肘についてお悩みの選手や親御さん、指導者の方がいらっしゃいましたら遠慮なくご相談ください。
専門知識を持ったスタッフがしっかりと対応いたします!
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