子供のスポーツ障害への取り組みに置いても
地域の健康水準向上の取組みにおいても
もっとも時間を費やすのが【説明】です。
医学的知識の差は
物の解釈や、判断に大きな影響を与えます。
その為、痛みを抱える本人はもちろん
子どもの場合はそのご両親や指導者に
とことん説明して、知識をつけてもらいます。
その中で私が1番初めに伝えることが
「痛みが取れた=治った」ではない!
という事です。
患者さんにとって最も頭を抱えるのが痛みです。
ですが痛みは改善課題に1つにしか過ぎません。
本来治ったとは
【機能が戻った】ことを言います。
機能とは一般的な表現で言えば“性能”に近い意味です。
・関節の動く範囲
・体を支える筋力
・動作の正確性
・バランス
・姿勢を保つ反射
人間が心地よく生活するためには多くの機能が必要です。
痛みを取り、機能を正常化させることが
接骨院での施術のゴールになります。
骨折でもそうです。
骨が付いただけでは痛みは取れても
まともに動かす事は出来ません。
むしろ骨が付き痛みが取れてからが大切です。
私たちが初診の際に
最も重視するのが、この“機能”の改善です。
痛みが無くなっても
体の性能が戻っていなければ、
必ずこの先体のトラブルに発展します。
痛みは“今”に影響を与え
“機能”は未来に影響を与える。
特に子供の場合
痛みよりも機能を大切に改善計画を立てます。
ケガによって機能が低下すると
今度の発達や成長に影響を与え、
スポーツを行っている子であれば将来を左右させてしまいます。
患者さんの未来を大切にする。
医療に携わる私たちが常に考えている事です。
コメントをお書きください