先日、NPO法人江戸川スポーツ医学研究会と葛飾区少年野球連盟が主催となった野球肘検診にボランティアスタッフとして参加してきました。
野球肘って
野球肘とは成長期における子供たちがボールの投げすぎや、フォームが悪い状態で投げていることで肘にかかる負担が増え、痛みや骨に傷を起こす怪我のことを言います。
特に肘の外側の野球肘は離断性骨軟骨炎といい、骨と骨がぶつかることで起こる怪我が注意しなくてはいけません。
最初は痛みがないことが多く、知らず知らずのうちにボールを投げ続けて状態が悪化し、病院に検査に行った頃にはすでに肘の骨がボロボロだったということも珍しくありません。
そうならないように定期的に肘を検査することで、未然に野球肘になっている状態がないかをエコー検査を用いて、予防していきます。
野球肘検診
現在、野球肘検診は全国的に普及し始めています。
先日は総勢300人の選手たちと、医師13人、理学療法士の先生含むスタッフ100名以上で検診を行いました。ここまでの先生方が集まる検診運動は全国でもかなり珍しいです。
エコー検査のほかにも、関節の柔らかさ、筋力、バランスを見るためのテストなどを行います。
また、リズムトレーニングで体を動かしていくような選手たちが楽しくできる環境で実施されていました。
これは野球肘は肘だけの問題ではなく、体の総合的な使い方から改善させないと再発してしまうため身体全体のバランスを見る必要があるからです。
検診会では全体の4%の選手にこの離断性骨軟骨炎の初期症状かもと言われて精密検査を受けることを勧められていました。
この選手たちはまさに『今』、症状が見つかったらからこそ、しっかり治して今後も野球を続けていくことができると思います。
もし検診を受けずに投球を続けていたら、今よりも症状は悪化していたのではないかと思います。
子供たちの将来
選手たちの中にはこれから高いレベルでプレーをしたいという子もたくさんいます。
甲子園に行きたい、プロ野球選手になりたい、メジャーに行きたいという子もいると思います。
そして何より好きな野球を続けていきたいと思っていることでしょう。
そんな選手たちが怪我で野球を諦めなくてはならないことが本当に私たちにとっても辛いです。
当院でも野球肘検診を行っています。もちろん万が一精密検査が必要な際にも提携している病院を紹介できます。
ぜひとも野球をやっている小学生、中学生の選手たちは検診を受けてください!
よろしくお願いいたします!
安川接骨院 小金井院院長
松本 俊
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