安川接骨院では日々スポーツによって起きたケガの治療を行っています。
その中で、最も安川接骨院が力を入れて治療を行い、経過を慎重に診察するケガがあります。
それは、捻挫です。
なぜ捻挫が怖いのか
スポーツをやっている方は『捻挫』というケガをよく耳にすると思います。
実はこの『捻挫』が接骨院で扱うケガで最も難しく、このケガを適切に治すことのできることこそ『いい接骨院』の条件と言っても差し支えないと私たちは考えています。
ではなぜ『捻挫』治療が最も難しいのでしょうか?
そもそも捻挫というものがどういうケガか皆さんはご存知でしょうか?
ざっくり説明すると、捻挫とは関節をグキッとひねり靭帯を痛めるケガのことを指しています。
この靭帯を痛めるという所が厄介なのです。
よくニュースなどで野球選手が『靭帯を損傷して一軍を離れて治療に専念する』などを聞くと思います。
プロのスポーツ選手が競技を離れて治療に専念しなくてはならないケガが捻挫です。
なぜそこまで捻挫が怖いのか。
それは後遺症によってパフォーマンスが大きく低下してしまうからです。
捻挫で後遺症?
先ほど、お話した通り『捻挫とは靭帯の損傷』です。
つまり後遺症というものは『靭帯の機能の低下』ということになります。
では靭帯の機能とは何でしょうか。
1 関節の可動域の制限
2 関節の安定
3 身体のバランスを司るセンサー
これらの機能の低下によってこういった後遺症が起きます。
関節がゆるくなる。
俗に言う『捻挫ぐせ』がつきます。
つまり靭帯を再負傷するリスクが高まります。
また関節の安定が損なわれるため瞬発力が低下します。
関節のセンサー機能の低下
靭帯は関節の動きのセンサーです。この機能の低下により、
例えばサッカーであれば、ボールコントロールの低下、シュート精度の低下
その他にも、バランス能力の低下によるパフォーマンスの低下が生じます。
捻挫の部位以外の負傷
靭帯の機能低下により動きに左右差やクセがついてしまいます。
無意識にこれをかばうことでほかの部位に負担がかかり、
足首の捻挫から腰やひざの負傷につながります。
このような後遺症によるパフォーマンスの低下をプロ選手は恐れて治療に専念します。
プロでなくても学生のスポーツ選手は可能性の塊です。
指導者や親御さん、私たち医療関係者にはその可能性を守る義務があります。
たかが捻挫と思わず、適切な処置を行う必要があります。
捻挫を正しく治すには
負傷後に動けるからといって運動を続け、1週間後に痛みが引かないために医療機関にかかる方が多いのが現状です。
多くの場合、ここから治療しても後遺症が残ります。
自身の回復力による靭帯の修復は負傷後5日間がピークです。
運動している方は特に『グキッ』とひねったケガは痛みの大小にかかわらず、腕のいい医療機関にかかることがとても大切です。
最後に
指導者の方や、親御さんやスポーツでよい成績を残すためには1にも2にも練習あるのみと考えている方がまだたくさんいます。
それは大きな勘違いだと私たちは考えます。きつい練習に耐える身体を作るための行動をしなくては、きつい練習には耐えられません。
休息やケガの治療も練習と同じくらい大切にしなくてはいけません。
ケガの再発しない身体を作ることは練習に強い身体を作ることであり、それは能力の向上そのものです。
安川接骨院ではあまり知られていない捻挫のような後遺症も含めて、
地域の後遺症の根絶活動を行っています。
このブログを通して一人でも後遺症に苦しむ方が減ることを祈っております。
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