●立ち座りの時に膝がパキパキ音が鳴る
●正座をするのが辛い
●長時間歩くと膝が痛くなる
●段々とO脚になってきている
●膝の痛みで好きなスポーツができない
ここに書いてある症状は、すべて膝や股関節の硬さから起きています。
これらの症状は下半身の筋肉が緊張して硬くなり、血行不良を起こすことで生じます。
この膝の痛みの怖さは、その症状よりもそれが原因で次のトラブルに繋がることです。
膝の痛みを放置していると『変形性関節症』になる可能性があります。簡単に言うと膝の骨が変形してしまうということです。
では膝の変形はどうすると起こってしまうのでしょうか?
膝の関節には軟骨と呼ばれるクッションがあります。 軟骨が傷むと動かしたときの衝撃が吸収できなくなり非常に強い痛みを生じます。
変形性関節症は、加齢と共に膝の関節の表面を覆っている軟骨がすり減ったり、軟骨がなくなったことで骨が直接ぶつかってしまい膝の骨が変形したり、関節に炎症が起こり痛みや腫れが生じている状態です。
原因として、遺伝性のものに加えて
肥満やO脚変形などの複合的原因で
起こる一次性と、
膝関節のケガや内科的疾患が原因になる二次性があります。
特に女性に多く、40歳以上の
5人に1人が変形性膝関節症と
言われています。
膝を曲げ伸ばしした際の『パキパキ』
この音こそ膝や股関節の周りの筋肉が固まった際に出る音です。
膝の痛みを抱えていない方でも、この音が鳴る場合があります。実はこれ変形性膝関節症の予備軍です!
膝の「パキパキ」はかなり状態が悪くなった方に生じる音で膝や股関節の硬さが進行している可能性があります。
この症状を改善させるには専門的な治療が必要です。しかしみなさん一人一人 股関節と膝の筋肉の硬さや原因は違います。
変形性膝関節症の症状がない男女3495人(平均年齢61.1歳、レントゲン検査で膝軟骨が軽度に摩耗していると確認された人26%)を対象に調査したところ、膝の音やきしみが『全くない』人に比べて、『たまにある』では変形性膝関節症の発症リスクが1.5倍、『いつもある』では3.0倍に高まることが報告されています。
膝や股関節の硬さは体型を崩すこともあります。
特に膝が変形することで起こる『O脚』は姿勢の悪化の原因にもなります。
・膝や股関節が硬くなる
↓
・O脚になりやすくなる
↓
・骨盤が後ろに倒れて猫背になる
↓
・骨盤が歪んで体型が悪くなる
この一連の流れによって体型が崩れ、さらに筋肉の働きが悪くなり代謝も低下します。
「ボディーラインが垂れ下がる」
「背中にお肉が付く」
「お腹にお肉が付く」
「お尻が大きくなる」
「足がむくむ」
この様な自体に発展することも考えられます。
この様に、膝は全身に大きな影響を与える関節です。
膝の違和感や痛みは我慢せず、早めの受診をおススメします。